AHC便り◆うまくいく会話の「お作法」

A H C か ら の
お 便 り ◆ No.292


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豪雨の被害、これほどになるとは思っていませんでした。
季刊『Be!』の編集が追い込みに入る中、各地のニュース
になかば茫然となっていました。
該当地域の皆さま、心よりお見舞い申し上げます。


先週木曜、ハワード・カツヨ先生が来日。
アスクでの講座に先立ち、高知を訪問する日程です。
大丈夫かしら……。
高知のTCファシリテーター、武内啓子さんから、
週末にこんなメールが来ました。

「高知は西部(四万十川周辺)と山間部で多大な被害が
出ています。
山間部では総雨量が2000mlに達しようとしています。
高知自動車道の橋が山崩れで流され、不通状態です。
幹道国道、自動車道、鉄道がここ数日通行止め、孤立状
況です。
今日いっぱいはまだ雨が降りそうで油断ができません。

私たちが住んでいる、またカツヨ先生が滞在している、
高知市周辺は被害もなく、雨のやむのを待つのみ。
他の地域の方々の被害が大事ないように祈っています」

そしてカツヨ先生は本日夕方、東京へ到着予定です。


「高知市周辺は被害もなく」と書いてありますが、
実際のところ、気が気ではなかったそう……。
その後のメールを末尾に載せます。


∞∞∞ 本日のメニュー ∞∞∞

1.うまくいく会話の「お作法」

2.セミナー最新情報

3.「避難の決断はむずかしい」


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│1.うまくいく会話の「お作法」
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『Be!』131号の特集
《夫婦・親子の、うまくいかない関係が変わる!
家族が使えるかんたん「動機づけ面接」》
に、たくさんの感想をいただいています。

――家族や苦手な人と話すとき「お作法」が役立つ
――自分の中が「NGワード」満載だったので驚き
など。

お作法って何?? NGワードって何??
という方のために、特集をもとに解説します。

******

私たちは、焦ってバタバタしている人を見るとつい
「焦らないで、落ち着いて!」
と声をかけたくなるもの。
これを「間違い指摘反射」といいます。

人は誰しも他人の間違いを見ると、まさに反射的に正し
たくなるものなのです。
相手が危なっかしい行動をしていれば注意してあげたく
なるし、自分が知っていることを相手がわかっていなけ
れば教えてあげたくなります。

「そんなに飲んで……。もっと体のことを考えたら」
「おまえは甘いんだ。そんなことだから失敗する」
「考えてるって言うけど、ちっとも考えてない」
「気にしすぎよ。もっと気楽にしていればいいのよ」

こうした間違い指摘は、
「怒り」「防衛」「不快」「無力感」
という相手の反応を引き出すことがわかっています。
そのため、NGワードを多用するしかない状況では、

「何かあるたび、言い合いになる」
「よかれと思って提案することが、すべて拒絶される」
「話しかけても、無視される」
「相手がウソや言い訳ばかり繰り返す」
「そもそも、ほとんど会話がない……」

というパターンに陥りがちなのです。

***

NGワードをOKワードに変えてみましょう。

たとえば相手が
「うるさいな、関係ないだろ!」
と言ったとき……

NGワードの例
「関係あるから言ってるんでしょ!」

OKワードの例
「そうか……自分で何とかしたいのね」

ポイントは、相手の感情や状況を観察し、想像して言葉
をかける「共感」のノウハウです。

***

「共感」は、必ずしも相手の話に「私もそうなのよ~」
「それは確かにつらいよね~」「本当にそう思うわ~」
などと同意したり同化することではありません。

共感とは「相手への興味と関心を持って、相手のことを
想像する姿勢」のこと。

相手の気持ちや状態をぴったり言い当てようとしなくて
よいのです。違っていたら相手が訂正してくれます。
たとえば次のように、言葉をかけてみます。

「疲れているんだね」
「がんばっているんだね」
「今はそのこと、聞かれたくないのね」
「どうしたらいいか、ゆっくり考えたいということ……」

共感を伝える言葉を使うことで、相手との会話は変化し、
関係も変わっていきます。

***

実はこれ、依存症治療・援助の場で効果を挙げている
「動機づけ面接(Motivational Interviewing)」
の核心部分です。

MIの習得には長期間のトレーニングが必要なのですが、
今回の特集を監修したMIトレーナーの岡嶋美代先生・
高橋郁絵先生は、こう説明します。

「MIは特定の技法というよりも、いわば会話のスタイ
ルです。相手を尊重する『お作法』の部分と、治療的に
介入する『言葉による行動療法』の部分からなります」

この「お作法部分」を抜き出して、日常の会話で使える
よう岡嶋先生らが開発したのが、家族版であるMIFT
(Motivational Interviewing for Family Training)
です。

「共感」のトレーニングのほかに、アドバイスのしかた、
「是認」(=ほめる・認める・ねぎらう)のトレーニン
グなどが含まれます。

******

MIFTのエッセンスを1日で学ぶ
●家族が使える!かんたん「動機づけ面接」講座

9/1(土)10:30~17:30

講師は岡嶋美代先生・高橋郁絵先生です。

家族など身近な人との関係に葛藤を抱えている方が対象。
家族の支援に役立てたい方もどうぞ。
(実感ある学びのため、援助者の方も自分自身の家族と
の関係を題材にワークをしていただきます)

http://www.a-h-c.jp/seminar/7440


『Be!』131号はこちらです。
http://www.a-h-c.jp/magazine/7396


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│2.セミナー最新情報
└───────―――

分野ごとにピックアップしてご紹介します。

………………………………
トゥルーカラーズ(TC)
………………………………

TRUE COLORS とは英語で「真の姿」「本来の自分」とい
う意味。それぞれの気質や行動パターンの違いを講座の
中で体験し、よりよい関係づくりを目指します!

◆TC実践講座「コミュニケーション・トレーニング」
7/20(金)
http://www.a-h-c.jp/seminar/5692
↑↑
日本版プログラムを開発したハワード・カツヨ先生が、
直接ファシリテートする来日講座。
めったにないチャンスです!

◆グループ・ファシリテーションの理論とスキル【満員】
ハワード・カツヨ先生の講座です。     
7/21(土)~22(日)
http://www.a-h-c.jp/seminar/4854

◆TC入門講座
9/29(土)
http://www.a-h-c.jp/seminar/5697

◆TC実践講座「ストレスケアと自己開発」
9/30(日)
http://www.a-h-c.jp/seminar/5699

…………………………
水澤都加佐のセミナー
…………………………

■介入(インタベンション)集中セミナー
8/29(水)~30(木)
http://www.a-h-c.jp/seminar/4851

参加者のお声より

――単行本を読んでもっと深めたいと思い参加。役立っ
たのは、未完の感情を手放すということ、「何とかしな
いといけない」と思わないということ。わかっているよ
うでわかっていなかったことに気づきました。今までと
は異なった関わり方で、家族やご本人を支援していきた
いと思います。(M 広島)

――職場の研修担当者から勧められて受講。相談業務の
中での悩みや課題を解決するため、対象者への関わり・
声かけについて振り返り、スキルを習得するため。
このようなスタイルの参加型の研修は初めてで、2日間
じっくり学べてよかった。面接の中で否定的なことに目
を向けるのではなく、相手の中から出てきた肯定的な発
言に目を向けること。説得するのではなく話を聞くこと、
質問すること。……役に立つことばかりでした。仕事で
活かしていきたいと思います。(A 東京)

――夫のアルコール依存症がきっかけで、家族や職場の
人間関係の中で自分がどう動けばよいかわからなくなり、
受講しました。自分が具体的に何に悩んでいるのか、気
づけました。自分が「弱くてもよい」ことを自覚できま
した。この場に来ることに戸惑いもありましたが、もっ
と早く来ればよかったと思いました。久しぶりに涙が出
ました。(K 秋田)

■共依存から抜け出すワーク
9/5(水)~6(木)
http://www.a-h-c.jp/seminar/4507

…………………………………
アサーティブ・トレーニング
…………………………………

◆アサーティブ・トレーニング 応用講座
8/25(土)~26(日)
http://www.a-h-c.jp/seminar/4904

基礎講座を受講した方が対象です。
参加者のお声より。

――基礎講座で学んだことが大変役立ったので、より深
めたくて参加しました。ここ数ヵ月、自力で処理できず
イラ立ちを感じていたできごとを、ロールプレイで練習
できました。日常生活でそのまま実践に活かせるので助
かりました。人を大切にし、認め、育てるとはどういう
ことかを身をもって学ぶことができました。(T 福岡)

――批判を受けとめる方法を、ロールプレイなどで学習
できてよかった。相手に向き合うとき、今まで言葉を出
せずに飲みこんでいた。一歩踏み出す勇気と、相手への
感謝、その上で協力をお願いする方法がわかってよかっ
た。(N 香川)

◆アサーティブ・トレーニング 基礎講座
11/17(土)~18(日)
http://www.a-h-c.jp/seminar/4895

……………

全講座のカレンダーはこちらです。
http://www.a-h-c.jp/article/6199


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│3.「避難の決断はむずかしい」
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高知のTCファシリテーター、武内さんからの2通目の
メール(7月9日)より。

*****

やっと雨がおさまりました。
たくさんの地域で大きな被害が出ており、テレビを見な
がら我がことのように胸が痛みます。

私の家の裏も擁壁があるとはいえ山です。
すぐ横には雨が降ると湧き出るレベルの谷があります。
1週間降り続いた後、時間雨量100mlを記録、
擁壁からは茶色い水が噴き出し、谷も小さな川のごとく
に流れ出しました。

避難勧告は出ていませんでしたが、避難すべきか様子を
見るか気が気ではありませんでした。
夫と二人で近くの量販店へ一時避難。
「昼食を食べに出よう」と、外向きは呑気な話のようで
すが私の中では必死でした。
車の中には、必要なものを全部積み込みました。

もし、帰れなかったら、今晩はホテルかも……
結局、家に帰ってきてしまいました。
決断の分かれ目で命を落とした人の話を聞くと、避難は
大事なことですが、自宅から離れる決断は難しいことも
学びました。

長々とごめんなさい。
怖かった気持ちを誰かに聞いてもらいたかった。

まだまだ、台風、大雨の季節。
こんなことがないことを祈ってます。

*****


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